ちょいとめんどくさい話、テレビの3C
"テレビ 3C”で検索しても、ケーブルの太さの話しか出て来ませんがココでは
- コンベヤ
- コンテナ
- コンテンツ
の話です。この3Cに関しては、数カ月毎に浮上するネタですがそろそろテレビに関してもより具体的なエントリーが上がってきてもいい頃。テレビ業界とは全く無縁な立場ですが、思うところ有りです。なんとなく最近、IP界隈でテレビもネットで行けるじゃん的な話があるのです。概ね同意なのですが、ポッカリと抜けている所がある気がしているのです。コンベア部分の実行性が先行していて、コンテンツ、金流や労働力、国際競争力などの話があまり出てきていない気がするのは、私の観測範囲の偏りのせいでしょうか。そういう話も聞いてみたいです。
3Cの定義
ココで言う3Cを定義します。人それぞれ解釈粒度が違うのでどれが正解というわけではないですが・・・
- コンベア= 電波・帯域・ブラウザ・規格
- コンテナ= 番組・編成(広義で局という枠)
- コンテンツ= バラエティ・情報・報道・スポーツ
コンベアは言うまでもなく、実際ユーザーが手に目にする部分とそれを配信する術です。電波経由で、テレビ受像機で視聴するのが一般的です。ARIB標準規格に沿ってOAされています。BMLなど新しいのか枯れているのかよく分からない規格もあります。その他、IP経由もコンベアになりえます。特に日本はモバイルでも数Mbpsの帯域が低料金で利用できる帯域ジャブジャブ国家です。紙媒体のみでなく、何十倍も巨大な動画もそれなりにユーザーのもとに届けるハードルはかなり低いです。
コンテナとは、番組でそれを束ねたものが編成、それを計画するのは局です。そのすべてをコンテナとします。現在テレビと言うと、電波経由で放送されています。紙媒体とテレビ(OA分)のコンテナでの決定的な違いは、パイが決まっているかどうかです。紙媒体のものは、1社の中で発行誌の種類を増やすことでコンテナを増やす事が可能ですがテレビ放送の場合は、24時間に番組がマッピングされる為、電波経由である以上コンテナの増産は困難です。しかし、IP経由であればこの限りではありません。
コンテンツは、番組を構成するネタ・情報です。報道系で扱う政治や経済、スポーツ系が扱うオリンピックや野球、バラエティー系が扱うクイズやお笑い。ひとえにテレビといっても扱う商品としては様々なコンテンツがあります。テレビ放送は、このコンテンツがコアコンピタンスでありそれをいかに届けるのかといった部分は周辺技術になります。
実現可能性と実行可能性は違う
youtubeやニコ動も、HTML5化されてPCでもモバイルでも動画を視聴できるからテレビじゃなくていいね。という話があるような内容な気がします。コンベア部分はIPやブラウザ等で置き換え可能だとして、編成は自分で好きなものを好きなときに見れるからこの様な話が出てきていると思うのです。これは、3Cの半分位が実行可能だということです。技術的に実行可能であっても、経済的に政治的にバランスが取れていないと実現されません。例えが悪いですが、512MBのPCにWindows7がインストールできるということと、実際に使うかどうかは別ということです。天気予報や為替情報、地震速報に政治取材、これらにどれだけの人間とお金がかかっているのか想像しただけでもすごいコストが必要なことが分かります。それらの情報(コンテンツ)がどのような金流によって支えられているのか? もしくは、そんな情報いらないとして、日常からそれらの情報が消えたとしたら我々の生活にどのような影響があるのでしょうか?3Cの頭からつま先まですべてつながって実現するので、一部可能だから全部取り替えられるというのは誤解なきがする。
** 発展持続性・違法性のない競争
ココまで書いて疲れたので、まとめは後日