When it’s ready.

出来るまで出来ない

TVのCMとSNSの実名登録は同じ

実名を求めるSNSに対して色々な意見が飛び交っている中、皆様は実名登録されているでしょうか? 中2病発症中のa2cです。

そもそも、実名で騒がれているのはFacebookGoogle+の2大サービスですね。そして、不思議なことに、「実名はけしからん」とか「匿名で言いじゃん」とかそういう事言っているのは、匿名OKなどこぞのBlogやらTwitterでワーワー言われてるんですよ、不思議ですねぇ。Google+なんて意見を報告する仕組みがあって、そこから中の人に直に言えるのにわざわざ届かない&誰が言ったかわかりにくい仕組みを使って実名登録強制制度をDisっている訳です。と言うことで、そういう人は私と同じく、中2病のかまってちゃんという事でスルーでOKデスネ。

で、実際のところなんで実名なのかっていうと、架空の人はモノ買わないからですよね。買うかも知れないけど、本当に買ってるのは架空の人を作ってる実名な人であるからです。特例で架空の人の為に実名な人がモノを買ってあげている未来に生きている人がいるかも知れませんが、そんな人は超高校級イノベーターなので無視しても影響が少ない(どころか影響なんて無い)ので無視

そして余談ですが、facebook にあって Google+ に無い物があります、わかりますか?抽象的に言うとシンプルさであり、具体的に言うと、広告です。Google+には、びっくりするくらい広告がないんです、素晴らしく作りこんだWebUIがあり各種モバイル端末のネイティブアプリがあり、写真のアップロードなんて事実上無制限になっている(=作るのにも、運用するのにもメチャお金がかかってる)のにも関わらず、Google+には広告がないんです。素晴らしいですね。
 理由は簡単ですね、広告を出す所が別に用意されてるだけなんです。検索結果だったり、Gmailの隙間だったり、ありとあらゆるBlogやECサイトの広告枠たち、これらになんぼでも広告出せるわけです。だから、Google+には広告なんて載せる必要がない。対してFBは、FB上が全てです。他に広告だす隙間を持っていないんですね。だからしょうがないからFB上に色々と広告がのってくるわけです。当たり前のことを言ってすみません。広告なんてウザいですよね。無いほうがいいですよね。広告いっぱいのってて嬉しい人なんて見たこと有りません。

でも、広告がないとサービスがなくなります。ただでは作ることも運用することも出来ないですから。代わりにユーザーからお金貰えばいいじゃんとか言った所で、外部性も働いてない面白いかどうか分からないサービスにあなたはいくら払えますか?まぁ、殆どの人が払わないと思います。だから、ユーザーからお金を直接貰うよりも、ユーザーのために生活を豊かにする製品やサービスの広告をだして、ユーザーは購入しその購入代金の一部を広告媒体主に還元する。そうやっていったほうがWin-Win-Win(ユーザ:広告主:広告媒体)の関係が構築できますよね?そう思いませんか?

思わなくてもっといい方法があったら、今直ぐその方法を実行したほうがイイです、絶対今より良い世界が作れます。頑張ってください!(本気で言ってます)

問題は、本当に生活が豊かになったりする広告を出せるのか?って話です。例えば匿名性のサービスがあったとします。そのサービスに登録する時に、うその性別や趣味を登録したり、プロフィールを全く登録しない場合には、サービス側(広告媒体)は、ユーザーの傾向を理解していません。そんな広告媒体が、適切な広告をユーザーに見せられるわけもなく、あまり嬉しくない広告を出す可能性が高くなります。一方、本当のプロフィールを知っているサービスでは、適切な広告出しやすくなり、Win-Win-Winの関係を構築しやすくなりますよね。

そんなもん「匿名のまま正しきプロフィールを入れて、クリックしたものとか統計取れば適切な広告出し易くなるじゃん」とか、そういうツッコミもあるかと思います、しかし、実名はどこに行っても実名なので、サービスが変わったとしても一意です。簡単に別のサービスとの情報のヒモ付が出来ます、エコですね。匿名と匿名だったら、ID違うのにスゲー興味の似てる別人ということになりますよね。そうやって、個が特定されればされるほど、情報が多ければ多いほど適切な広告が出しやすくなり、あなたの知らなかった欲しかったモノが手に入る訳です。

まぁ、それで生活が豊かになるのかはわかりませんが、どうせ見るなら、ハズレた広告よりアタリな広告を見たいものですよね。例えば、Amazonは完全に実名制なのに誰も叩いていないのは、Win-Winの関係が成り立っているし、オススメ品の精度も恐ろしく高いですよね。(Amazonがリスク取ってるっていうのもあるけども)

要するにコレって、コストパフォーマンスとか、リスクとリターンの話だよね。て思うわけです。便利なSNSプラットフォームをタダで使わせる代わりにリアルな情報提供しなさいってことです。(逆じゃないんですよね、ユーザーから”情報やるからサービス作れ”には決してならない)昔聞いた好きな言葉で言うと ”ギムを蒔かずにフクシを食べる” 事は(長期的な目で見て)出来ないって事です。当たり前な話ですね。スミマセン。

どこが、「TVのCMとSNSの実名登録は同じ」なのかというとTVの場合は、30分の番組だったら本当に見て欲しいのはCMなんですよね、本編はCMを見て欲しい人が集まるようにしているネタ(フィルター)です。28分最新の歌を提供するからCMみて購入してねってことです。効率のいいやり方だと思いませんか?これが、2分間笑いを提供するから28分間CM見てねになったら誰も見ないです。時間パフォーマンスが悪すぎるからです。そうやって、ユーザへのメリットを提供しつつ、ギリギリのデメリットに抑えて、適切な広告を出そうとするTVの仕組み、ん? 何かに似てるよね、実名登録のSNSと同じじゃん!! ということになります。でも、実際は実名登録することに慣れていないので、心理的慣性の法則が働き「なんで今まで匿名だったのに実名登録しなくちゃいけないんだキーッ」みたいな状況が生まれている。匿名のままがよかったら匿名のままどんどんアド踏んでバンバン物買えば実名の必要性が下がるよ、そうじゃなければ登録しろよゴルァとなるわけです。どちらにせよユーザーに選択肢は無いんですが。

最後のパートで話がそれましたが、どれだけ効率良く購買活動につなげるのかと言う意味では、「TVのCMとSNSの実名登録は同じ」という切り口考えたらスッキリしたので久々の長文エントリー。最後まで読んでいただきありがとうございます。あなたの意見を聞かせてください。

本音を言うと、「選択の自由と、行使の力があったらお金なんて要らない」のになぁと思います。OSSやスター・トレックボイジャーの世界ではお金ないですもんね。そんな世界になればいいですね。