When it’s ready.

出来るまで出来ない

大きなMVCと小さなMVC2 始まったな > ChromeWebApps

約1年前に「大きなMVCと小さなMVC」というエントリーを書いた > http://d.hatena.ne.jp/a2c/20091015
あれから1年の間にブラウザ<>サバ間でのMVCの分離はあまり進展してない気がしている。そろそろ始まりそうな予感がするのでエントリーしてみる。

xhrが99年に実装され各ブラウザに広がりそして一般のサービスに展開されるようになったのは、解釈によるが5-6年かかってるかと思う。今となっては、Ajax使ってないメジャーなサービスの方が少ないくらい当たり前の状況なのは誰も異論はないと思う。ブラウザに実装された機能を使ったサービスが一般化されるのに数年のDelayがある。そして、そのDelayは着実に短くなっている。そんな次にブレークしそうなのがより発展したMVCの分離じゃないかと思っている。

Chrome限定の話になってしまうが、ChromeWebAppsというのが着々と進行中である。(http://code.google.com/intl/ja/chrome/apps/) 知っている人も多いと思うが、ChromeExtensionみたいに拡張するための仕組みではなく、WebサービスをローカルにDLさせOfflineでも機能させることが出来る機能(巨大なエクステンション)。完全にローカルのアプリも作ることが出来るし、ブックマークみたいにオンラインのサイトへの誘導だけすることも出来る。このAppの真骨頂は、ローカルとサーバーの役割分担の考え方を明示的に示したことだと思う。manifest.jsonで、Permissionやサービスへのエンドポイント、ローカルへのメディアファイルのインストールなどをルール化してくれた。今までWebでも同じ事を出来なかったわけではないがやったとしても、十人十色でバラバラな方法で実装してしまうであろう。さらに、詳細はまだ理解してないが課金システムに載せることが出来るらしい。配布に関しても、まとめページから検索可能で、評価システムがあり、課金があればそのプラットフォームに載ってみるのも有りだと思う。

ChromeWebAppsは、ChromeOSの為のAppギャラリーと言う感じで、利用者は理解しておしまいかも知れない。
Webサービスを作る側からしてみれば、ブックマークとしてのAppsではなくローカル側のMVCをじっくりと作り込める仕組みが整備された理解することが出来るかも知れない。「ちょろめなんてマイノリなブラウザ対応させるだけ無駄」とか言う人もいるかも知れないが、そういうことを言う人が居る時こそ、とっととサービスつくって見るとより次のWeb体験を提供できるポジションが取れるかも知れないなぁと誰となくつぶやいてみる。みんなが初めてから始めてもいいと思う人は、居ますけどね。
そして、IEやFFがどう追随するのかが楽しみ。ChromeAppをインストール出来るプラグインがでればそれで解決かも知れない。

WebAppを作るのには何も新しい技術はない、既存の技術がそのまま使える。ただやり方があるだけ。AJAXの時と一緒
ドキュメントサイト: http://code.google.com/intl/ja/chrome/apps/index.html