When it’s ready.

出来るまで出来ない

本当にお勧めな家庭用NASはQNAP

まず、どこからもお金もらったりハード借りたりせずに実際に自腹で買って色々試してみてその結果に基づきこのエントリーを書いています。別にどこかのBlogやネタをいじってるわけではありません。あくまで本気で自宅NASを探している人に、自分なりの本当のおすすめを伝えたくなっただけです。

自宅で使うNASに関しての要件がハッキリしてないとどんな製品をチョイスしていいのかわからないですよね。まずは、要件だししておきましょう。
私の要件概要は以下のとおり

  • ストレージの管理なんてしたくない。
    • コンセントとイーサ挿してセットアップしたら、あとはずっと動いてい欲しい
    • セットアップは1時間くらいしか頑張れない
    • ファーム等のアップも数クリックだけで面倒なことをしたくない
    • HDDやNICが1つくらい壊れようとも平気に動いてるくらいしてけろ
    • 操作画面がサクサク動いて当然、ログインに10秒とか待てるか!
  • 容量に関して
    • 買ってから少なくとも3年は容量に関して心配したくない
    • 容量不足になったときに新ハードに買い換えてデータの移行はしたくない
    • データが入ったまま同一ドライブの容量が増えてほしい
  • その他
    • 小さいほうがいい
    • 静かな方がいい
    • 暗いほうがいい
    • 安いほうがいい

上記の要件から、ざっくりスペックを言いますと
動的なRAIDかZFSで冗長構成をとり、実効容量は10TBくらいあれば写真やら動画やらを貯めても数年は持ちそうな感じ。

この条件で考えると、やっぱりストレージサーバを自分で組んで自由な構成が魅力的です。例えばOSOLやらFreeNASやらで小さめのPCサバ組んでセットアップするのがいいと思ってました。実際やってみたけどまぁめんどくさいですよ。1時間どころか、PC組むのに半日、セットアップに2日くらい?かかった。さらに言うとNIC2つついてるMB高いし安いやつだとカニついてて悲しいからIntelNIC2枚さすんですか的な事になるわけで、まぁめんどくさい。2個NICがあってOSOLでIPMPやらさらっと組める人どんだけいるんだろとか思うとこの案は却下ですね。って実際やったんだけど・・・

そうすると既製品のNASストレージから選ぶことになります。市場では家庭用とか、個人用とかいうNASが以前よりたくさん売ってますよね、いい時代です。私も4−5台買った気がします・・・ですがですがですよ。いろいろ問題あるわけです。大抵のものが、めっちゃ遅い、ファイル転送とかインターフェースが凄い遅い。CPUが貧弱なのかメモリーが少ないのかわかりませんが、めっちゃ遅いですよ。んで、高速タイプとかいうモデルも有るんですけどコレが残念なことにRAIDじゃかなったりして、あちらを立てればこちらが立たずみたいな感じ。さらにNIC2ポートと言うと皆無に等しい。ある友人が憂鬱な顔してある日、NASのnicが逝った・・・ツンダオワタ
状態なわけですよ。HDDも電源もファンも壊れてなくてもNICからしかアクセス出来ない宿命の家庭用NASはNICがSPOFなわけです。HDD抜いて同一モデルまた買って挿し直せばいいのかも知れないですが・・・2年後に同一モデル手に入れるの不可能じゃないですか?

じゃあどうすれば?

NIC2枚で2ケタTBのものとなるとほぼお高いんですよね。
っていうか、リアル業務用になってくるんですよ。

てか、こういうのって高い!でかい!五月蝿い!
物によっては、サポートももれなくついてきたりして・・・
容量を動的に増やせるのはまだ少ないですし・・・

で、結局のところのおすすめは、業務用にしてはライトで家庭用にしてはヘヴィーな製品が欲しいというところなんですよね。あるんですよそういう製品が

QNAPちゃんです。 http://www.qnap.com/jp/

HPがなんとなく胡散臭いですが、まる一年以上、足掛け3年使ってますがトラブル0です。昔ホームラン何とかっていう製品使ってましたが4本HDDのRAID5で、1年で3台はHDDが壊れてたのを思うとど安定もいいところです。

速度的なところは、昔のベンチマークの結果を参考

今時のNASと比較しても速い部類に入ると思います。ここに、すべてのデジイチの写真やら、ハンディーカムの動画ファイルを入れてます。まだまだ余裕の容量です。ちなみに659っていう、HDDが6台入るタイプを使って2TB玉を差してます。RIAD5で実効10TBを確保しつつ、NIC2つついてるし、FANも2つで片肺死んでも排熱に問題なし。これが10万円くらいで買えます(HDDは別)
QNAP TurboNAS TS-659Pro+

ポーゴーなんとかは、家の外から使えます!キリッ
的なものがあるらしいですがQNAPは、外部から自宅のNASを利用する手段が用意されています。自宅の回線って大抵DHCPで配られているのでIPが安定してないです、ですが、QNAPサーバーが定期的に自宅のルーターからグローバルを引っ張ってきてそのIPをQnapのDynamicDNSサーバーに送信してくれます。MyCloudNASってサービスなんですが、これを無料で使えます。自分で登録したサブドメインのアドレスにアクセスするとそこから先は自宅のNASにつながります。もう、「あぁ、あのデータ自宅のNASにしか入ってない・・・オワタ」みたいなことにならないです。どっからでも取れます。確かiPhone用のクライアントアプリもあった気がする・・・

自宅はフレッツBのマンションタイプですが、10MBくらいなら瞬殺で落ちてきます。数百MBのファイルとかもイーモバ経由で現実的な時間で落とせます。
自宅NASは使用頻度の低いファイル保存場所なので、いつそのファイルが見たくなるかわからないので、外からいつでも見えるという安心感は無いより会ったほうがいい、更にDL速くないと事実上使えないに等しいけど、QNAPはDL速いので相当使える子です。某製品だと、3MB弱のファイルを自宅NASからDLするのに30秒弱かかるとかそれなんてベッコアメ?な時代な気がするとかしないとか・・・

長々書いてきましたが、自宅で安定してそこそこ速いNASが必要ならば今のところQNAPのHDDが4台以上入るタイプがFAで間違いナス!

お金的なところ

本体(HDD6台タイプ):11万円
HDD2TB : 1万円 x6台 = 6万
トータル: 17万

結構高いですが、これだけで数年間安心してデータを保管できると思うとむしろ安いと思います。変なRAID買って、遅い、壊れる、HDD保全するとかなると思うとですが・・・
地震、火災等でQNAPが物理的に壊れたら消えるじゃん!とか不安な方向けに、QNAPは標準でデータのバックアップをS3に作成することができるので格安でクラウド上にバックアップを保管できます。これで買わない理由はないですね!

補足

すべてのデータをNAS化するのはお勧めしません。
NAS向きなデータは

  • iTunesのデータ
  • 動画ファイル
  • 写真アーカイブ
  • Downloadディレクトリ
  • 絶対消えたくないけどめったにアクセスしないファイル

NAS向きじゃないデータ

  • 動画編集中のプロジェクトファイル
  • iPhoto、Apertureのデータ

ようするに、なるべく高速にランダムアクセスある奴はローカルに置いて
それ以外はすべてNASに置けば幸せです。QNAPはタイムマシーン先にも
使えるので、その用途にも向いています。