When it’s ready.

出来るまで出来ない

自宅ファイルサーバ構築メモ その1

5万円以下で、8年間使える自宅ファイルサーバを構築しようと思いつて半月
先週末、某友人達とアキバにパーツを買いに行った。現在の構成は、AM3の785マザボPhenom x4 910eと8GBメモリー、HGSTの2TB HDD x8というパーツ達。この子たちを、容量拡張可能で、冗長化されたDisk構成で運用すべく現在色々調査中。
現在のHDDの接続状況


ZFSでraidz(2)しか無いと思っているのだが、なぜかOSOLが上手に起動しないのでFreeNASやUbuntuで起動して色々試しているところ。
CIFSとNFSとAFPで使いたい、それも100MB/sec以上で使いたいのでそもそもHDDがどれくらいのパフォーマンス出るのかきちんと測ってみた。
きちんとと言っても、Ubuntu上で付属のベンチマークを使っただけなのでどれくらい現実味を帯びているのか分からないが今後、色々な状況に鳴ったときにも、比較可能な数値としては意味を持ちそうなのでこのソフトを選択した。

MB上のコネクターの違いによる差異はあるのか?

MSIのMB上には6つのSATAコネクターがあるので、オールSATAかと思っていたら実は、2本はPATAと表示されていた。PATAとSATAで実行速度に差があるのかを比較した。同一製品のHDDによるテスト

上がPATAで下がSATA

ピークで見ればなぜかPATAの方が速いけど、アベレージはほぼ一緒。3回やったけどそんなにデータはブレない。
不思議なのは、ReadよりWriteの方が速いこと。書き込みの方が遅いと言う風に思っていたけどこのベンチマークだと、書き込みサイズとか頻度を指定出来ないのでどれくらいの書き込みが行われているか不明。HDDによるのバッファサイズは32MBだった。

結果として、PATAとSATAに大きな差が無いのでどこにHDDをさしても、ボトルネックはおきなさそうなので一安心

参考に、PCI-eに指してるSATAボードに接続してるIntelSSD(OS用)の結果

起動用で既に領域が使用されているため書き込みはテストできなかった。数値的には圧倒的
帯域では2倍弱だけどアクセスタイムが100倍以上速い。0,1ms以下を計測出来ないとすると実際はもっと速いじゃないかと思う。

Raid構成の違いでスピードの違いはどれくらいか?

本来ならばZFSでやるべきだけど、UbuntuだったのでソフトRAIDで0と5の比較を行った。

上がRAID0で下がRAID5

正直全く何の比較にもならないのはわかっているけど、RAID0の速さに決断が鈍りそうになった。
1万円のHDDを6台マザボに直付けするだけで、読み書きで500MB/sec出るのは驚き。1台100MB位出てるのでリニアに帯域が伸びてる。流石に12TB分を冗長化なしで使う気になれないので、選択するわけには行かないけど正直これはありかも知れない>バックアップを考えればいいだけか?

残念すぎるのがRAID5の結果が悪すぎる。読み込みスピードは単発の2倍出ているけど、書き込みスピードが半分強になっている。パリティーの計算だけでこんなに遅くなるものなのか甚だ疑問。書き込み時は全然CPUを使ってないのでもっと使うように設定出来れば早くなりそう。っていうか、早くなってくれないと困る。ZFSはもっと積極的にCPUやメモリーを使うはずなのでそちらのテストに期待大

次回は、FreeNasかOSOLでZFSでのテストを予定。
次々回は、/dev/nullと/dev/zeroを使って各プロトコル自体の実行速度を計測
次々々回は、NICのチップ差による通信速度差を計測

予定は自分へのプレッシャーの為に書いてみた。出来れば今月中に完成させたい。

参考資料

OpenSolaris でエンタープライズにボロ負けしない自宅ストレージを
http://labs.gree.jp/blog/2010/05/179/