When it’s ready.

出来るまで出来ない

過去の経験

こんなエントリーを書いていいのか迷ったが、書いてみることにした。

大学院入学後半年すぎた頃に、体に異変が起き始めていた。突然、胸が苦しくなったり思考停止してしまって居た。それは突然やってきて、やらなければならない事、それまでやっていた事をすべて吹き飛ばし、ナニカが自分の中に溢れかえる。自分でも“何かが”おかしいとは感じるがそれがいったい何なのかが全く判らない。それ故にどう対処していいのかわからないでいた。しかしその症状は、日を追うごとに、強烈になりまた、発生する間隔も短くなっていった。

原因は、過度なストレス。仕事で複数のプロジェクトを掛け持ち厳密な締め切りに迫られ、その一方で、週4日以上大学院に通い未知の分野を教わりながらそれぞれで課題が発生する。各科目で、週に2度提出期限が毎日のように繰り返され、知らない間に、プレッシャーに押しつぶされていた。

自分は、仕事も失敗せずに、課題も完璧にこなせると信じて疑っていなかった。しかし、現実問題としてプロジェクトは一人でやる物じゃないし、未知の学問を平行して複数簡単に習得出来る物でなかった。理想と現実にギャップが生じていた。そのギャップを埋めようと頑張ろうとするが、パニック障害が平気で数時間単位で時間を奪っていった。その事でさらにギャップが広がり、より一層頑張ろうとしてしまい。症状が悪化するという悪循環が発生しかけていた。

一つ一つは、時間をかければ簡単軽微なことでも、複数同時に短時間になると想像以上の負荷になっていた。
あるとき、どうしても時間を作れずに、課題をサボってしまった。1Q、2Qとフルで単位を取得した自分としては、あっては行けない事だし罪悪感に襲われると思ったが実際は、全く逆の感覚だった。とても解放された気分というか、とても楽な気持ちになれた気がした。さらに、怪我や痛みが発生するなどと言う事も無かった。自分で決めた完璧に実行するというタスクを、実行出来なかったとしても、死にはしないし傷つく事も無いという当たり前のことに気づいた。それまでは、自分が自分にした約束は絶対で、破ったら死んでしまいたい気持ちにると自分で思っていたが、実際はそれほどでもなかった。

それ以来、学校への提出物のクオリティーをコントロールする事で、自分の健康をコントロールすることが出来るようになり、パニック障害からは卒業することが出来た。今まで入院などした事無かったのに、大学院に行きだしてからは2回ほど入院してしまった事を思うと本当に心身共に追いつめられていた(自分で勝手に追い込んでいた)のかも知れないと思う。もし、あのまま頑張り続けて心が完全に壊れてしまっていたら、色々な人に迷惑をかけてしまったと思う、復活出来て本当に良かった。


shi3z-showを初めて見たのはいつだったか忘れてしまったけど、存在を知ったのは、ustream上だった気がする。立場のレイヤーが全く違うが最近のshi3z氏のエントリーを見て自分の過去の症状が似ていたのでびっくりした。shi3z氏とは面識は無いが、無事に乗り越えられるよう祈っている。よけいなお世話かも知れないが、元パニック障害だった自分としては努力をしないと思う事が、症状を緩和させた経験があるので

僕もいまのうちからとにかく血圧を下げる努力をしなけりゃ。

と、思われない方が長い目でみて結果的に健康になれるのかも知れないと思いました。
失礼します。